~前回の続き~
渋谷 それでは、質問や意見交換の時間にしたいと思います。質問はありますか。
学生さん 今日の話を聞いて思い出したんですけど、自分が地元の中学に通っていた時におそらく脳性マヒの人がいました。同じクラスではなく特別支援クラスだったんですけど、そういう人たちがいたっていうだけで名前もわからないし、一緒の授業が一切なかったんですよ。今だからそうなのか、昔からそうなのかわからないんですけど、もっと関わる機会があればよかったと思いますね。
渋谷 前にバイトで来ていた人が、小学生の時に障害のある同級生が3年生までは同じクラスにいて、4年生から特殊学級に移ってしまったらしいです。それで「やっぱりあの子は違うんだ」と思ったと聞きますね。やっぱり教育の中で分けられてしまうということが怖いですね。同じ学校にいるのであれば関わりをもって、きちっと付き合っていかないといけないですね。せっかく同じ学校にいるのだから。
学生さん ちょっといいですか。渋谷さんが活動しているNPOの障害者自立支援センターで親御さんから子供を普通の学校に入れたいんだけど特別支援学校を勧められて、でもどうしても普通学校に入れたいという質問がよく来るのかということと、あと子供たちが差別じゃないけど問題がある・・・例えばマンツーマンとか・・・もっと学校が改善していくべき等、何か働きかける活動をしているのかをお聞きしたいと思っています。
渋谷 まず、普通の学校に入れたという質問があるかないかということですけど残念ながらとても少ないです。今の親御さんも養護学校に入れるのが安心だというのがあるみたいですね。まぁ学校が荒れていますからね、そういう要因もあるんでしょうけど。先ほど教育相談の話がありましたけど、実は横浜市に5か所ですか、地域療育センターという所があります。赤ちゃんが生まれると3か月検診、6か月検診がありますよね。その検診で障害がある可能性があると療育センターを勧められるわけですね。そこでもう一般のルートから外れてしまって養護学校を勧められる。それも要因の一つです。
あともうひとつの質問について、教育委員会ね、話し合う機会が何度もあるんですけど、僕はこれではだめだと言い続けている。でも全く変わらないです。変わらないからこっちから養護学校に入っていくしかないなぁと考えていまして。養護学校で高等部の子供たちにもっと具体的に何をしたいか聞いたことがありまして、そうすると一人で外出したいとか一人で通学したいとかの回答が返ってくることが多いですね。それを支援するようなカリキュラムを作って、それを養護学校の先生たちの会議でインフォメーションする機会があったんですけど、問い合わせが一件だけしかありませんでした。子どもたちはやりたいんですけど、お父さんやお母さんや先生にとって勇気がいるというもので、できれば自分の目の届く範囲で安全を確認したいというのがあるんでしょうね。グループホームにいる方のお父さん、お母さんもそうなんでしょうけど。教育福祉関係者が、親のそういう思いを超える支援をしなきゃいけないです。お父さん、お母さんが自然にこの思いを超えていくのは大変なことですし。それをどう制すかが障害福祉を仕事とする人たちの仕事なのかもしれません。
学生さん 私はずっと普通学校にいたので養護学校の状況がわからないのでなかなか知らないんですけど、数年前に横浜市立盲学校に行ったことがありました。いま問題になっていることのひとつは特別学校というくくりになったことで視覚障害者だけじゃなくなった。もちろん、前から重複障害が多かった。それがイコール視覚障害だけしかいないとか、発達障害、知的障害のないお子さんたちの教育の機会を奪っている、ということでしょうか。言い方はすごくあれなんですけど、そうゆう話をしていて、一方でその子たちが普通校にいかれるかというと、行かれないから養護学校にいるわけで、一つの障害とか彼らの勉強自体を考えたときに、その子供の可能性っていうのが学校選びにすごく左右されるんだなって思って、だから幼稚園から小学校に上るときに聞くのは、とくに視覚のお子さん、本当に視覚にしか障害がないという場合において小学校から盲学校へ行くのか、小学校で一般校にいくのかは人生の分かれ道になってしまっている。もっと選択があって中立的なものがないといけないんじゃないかなっていうのは思っていたので今の話を聞いてそれは他の障害でも言えるんじゃないかと思いました。
渋谷 そうですね。きちっとした授業が行われていないというのもありますね。
それでは、今日はこのへんで終わります。
~終わり~
特別支援学校についての回はこれで終わりです。
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